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盆栽とは?初めて興味を持った人にも解りやすく解説します。

ユーマ

「盆栽」と聞くと、どんなイメージがあるかな?

ブリちゃん

うーん・・・おじいちゃんが育ててるイメージかなぁ。

ユーマ

だよね・・・でも「盆栽」は日本の誇る伝統文化で海外でも「BONSAI」で通じるほど広く知られています。今回はそんな「盆栽」についてわかりやすく解説をしていくね。

目次

盆栽とは

「盆栽」とは、盆=鉢 栽=植物が一体化した芸術作品です。山野で育つ樹木を鉢に移し、手を加えて楽しむ、日本人に親しまれている伝統文化です。

盆栽は、小さな木に壮大な自然や、雄大な時の流れを感じさせるもので長い時間をかけて「自然の縮尺」を造り上げるところが魅力の一つです。枝葉の出方や、鉢の中に敷き詰められた土に生えた苔なども、盆栽の世界観を引き立ててくれます。

ただ鉢に樹を植えればいいわけではなく、小さな鉢に大自然を表現することで日本の四季の移り変わりを感じ、心の充足をもたらしてくれるに違いありません。

盆栽の歴史

盆栽の歴史は古く、その起源は中国の「盆景」にあるとされています。 この盆景は、唐の時代に始まり、岩や植物を盆に配して風景を模倣する技術として発展しました。 その後、盆景が日本に伝わり、日本独自の美意識と技法が加わり、現在の「盆栽」として確立されました。

盆栽は、平安時代に貴族の庭園文化の一環として広まっています。 貴族たちは宮中に庭園を設け、そこに盆栽を置くことで四季の移ろいを楽しんでいたみたいです。

江戸時代には、盆栽は格式高い趣味とされ、茶道や書道と並ぶ武士の教養の一部として位置づけられました。後期には、盆栽は武士だけでなく、商人や町人にも広がりました。 町民文化の発展とともに、盆栽の栽培が庶民の間でも楽しまれるようになりました。

現在では、1970年に大阪で開催された日本万国博覧会をきっかけに、ひとつの鉢の中に自然を凝縮して風景を想起させる盆栽はが海外からの来場者の注目を集め、海外でも盆栽のブームが広がりました。

高価で格式高い芸術品というイメージを持たれがちな盆栽ですが、近年ではインテリアに溶け込むようなデザイン性の高い小さいサイズのモダン盆栽も多く生み出されており、盆栽に興味をもつ若者が増えています。

盆栽の技法と美学

「盆栽」は、ただ鉢に樹を植えればいいわけではなく、盆栽の美しい樹形を維持するためには、「整姿(せいし)」という作業が必要になります。

整姿作業

  • 芽摘み
  • 葉刈り
  • 剪定
  •  針金かけ

芽摘み

伸びた枝を短く切り、伸び方を均等にする工程です。枝先に小さな葉がたくさん茂った美しい盆栽に仕上げます。

葉刈り

葉の形を整えたり、古い葉を取り除いて新しい葉を増やしたりします。

剪定

不必要な枝を切り、盆栽の美しい樹形を維持する工程です。剪定後の樹形をイメージしながら慎重に行う必要があります。

針金かけ

美しい樹形を造るための工程です。樹木を傷めずに針金を巻くには、高度な技術が必要とされます。

上記の作業を繰り返し行うことでより美しい「盆栽」に仕立てていきます。ただし、入念に仕立てたからと言って、仕上がりに、人工的な部分が見えてしまってはいけないというのが「盆栽」の難しいところです。 ありのままの自然をそのまま見せるのではなく、自然の美しさや厳しさを凝縮して魅せることができているものが、良い「盆栽」と言われます。

盆栽の主な樹種

「盆栽」の代表的な機種は5種類、「松柏類」「雑木(葉物)類」「花物類」「実物類」「草物類」があります。

近年では、海外での盆栽人気が高まり、各国の文化を象徴するような独特の盆栽も登場しています。盆栽は絶対にこの樹種でないという決まりはなく、例えばハワイや東南アジアでは、ブーゲンビレアやハイビスカスなどの熱帯産の樹が盆栽として仕立てられています。

松柏類

気品漂う盆栽の王道樹種

松・杉・檜(ヒノキ)・真柏(シンパク)・杜松(トショウ)・イチイなどを含む針葉樹類の総称です。日本国内に多数植えられており、日本の景色を作り出す上で欠くことのできない程多く見られ、盆栽の中でも一番知名度の高い種類でしょう。

また、丈夫なので初心者にも比較的扱いやすく、常緑樹なので、1年中緑を楽しむことができます。

雑木(葉物)類

季節の移り変わりが特に楽しめる樹種

欅(ケヤキ)、紅葉、楓(カエデ)、(ブナ)など落葉樹が多いです。

春の新芽、夏の緑、秋の紅葉、冬の落ち葉など、年間を通じて楽しむことができます。樹勢が強く、育てやすいものが多い反面、枝数を増やすと共に、姿を整える必要があります。

花物類

樹姿や景観を楽しむ盆栽の中でも、花を見て楽しむ樹種

桜、梅、皐月(サツキ)、藤など、馴染みのある樹種が多く、。花の咲く時期が最高の鑑賞期となります。

実物類

果実を鑑賞することに主体を置いた樹種

姫林檎(ヒメリンゴ)、花梨、柘榴(ザクロ)など、秋になると美しい実をつけるのが特徴で、花より実の方が鑑賞価値が高いものが分類されます。

草物類

山に自生する「山草」や野原に自生する「野草」などの樹種

草物類は、数種類の野草や山草などを寄せ植えにして、花畑や野原など山野の景色を再現したりします。

盆栽の樹形

盆栽にはその樹の特徴を生かした「樹形」があります。

自然に育っている姿がお手本に、剪定(せんてい)や針金で樹形を整えていきます。

「盆栽」の樹形には、幹が真っすぐ伸びる「直幹(チョクカン)」や、幹が一方向に傾いている「斜幹(シャカン)」、太い幹が曲線を描きながら伸びる「模様木(モヨウギ)」など、樹形は多様にあり自然の美しさや厳しさを表しています。

まとめ

盆栽は、鉢の中に、自然美と人工美を調和させる日本ならではの芸術で、国境を越えてさまざまな国で愛されています。

ユーマ

いかがでしたでしょうか?
手ごろな小さい盆栽から触れてみるといいかもしれませんね

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